基本情報
タイトル:なつやすみ
著者:麻生知子
2023年6月10日 初版発行
出版社:福音館書店
定価:1,650円
読んであげるなら 5才から
自分で読むなら 小学校初級から
あらすじ
こうたくんの家にいとこのゆうこちゃん、としのぶくんの家族が久しぶりに泊まりに来る所からお話が始まります。
おやつを食べてからプールに出かけ、家に帰ってお昼にそうめんを食べると疲れてお昼寝。
お昼寝から目覚めて縁側ですいかを食べ、かぶとむしと遊び、
ゆかたに着替えて神社のお祭りに出かけてたくさんの出店を楽しんでいると
ドーン ドーン という音が聞こえてきて・・・
この絵本の感想とおすすめポイント
ゲーム「ぼくのなつやすみ」の30日間を1日にぎゅ〜っと1日に凝縮したような
こんな夏休みが過ごせたらいいな、と思わずにいられない理想的な日を切り絵のような懐かしい雰囲気の絵で表現されています。
自分で文字が読めなくとも隅々まで細かく描かれた真夏の風景を目で追うだけでも十分に楽しめる絵本です。
特に目にたのしいのはお祭りの出店のページ。
折込の見開きで4ページ分航空写真のように俯瞰で描かれた出店の全景は圧巻の一言です。
この場面でこうたくんが家族や親戚に探されていますが、50を超える色とりどりの出店か並ぶ参道に目を奪われてこれは迷子になるのも仕方ないかも、と思わされます。
子どもも大人も心躍る、地方で過ごす最高の夏の1日の追体験を
どこか懐かしく色鮮やかに描き出す作品です。
夏らしい季節感ある作品をお探しの方、
情報量の多い絵本がお好きな方、
小さなお子さんが楽しめる絵本をお探しの方におすすめします。
お祭りの縁日の場面の一部分。何を買おうか考えるのが楽しい。