末子(ばっし・まっし)成功譚って?
下に簡単に説明をまとめました。
年上のきょうだいたちに侮られていた末っ子が成功をつかみ取り、きょうだいたちは損をする話。
または上のきょうだいから順に課題に挑み、次々失敗して最後に末っ子が成功する話。
成功する理由はさまざまで知恵、勇気、素直さは必ずしも成功条件とはならない。
つまりはどんなお話のことを指すのでしょうか?
内容まで知っている人が多そうな作品から、
タイトルを聞いたことはあるけどどんな話かまではよく知らない人が多そうな作品まで3作品を紹介していきます。
三匹のこぶた
同時期に独り立ちしたこぶたの三兄弟が各々藁の家、木の家、レンガの家を建てて生活を始めるも
こぶたを食べようと狙うオオカミが現れて長男の藁の家と次男の木の家が瞬く間に壊されてしまい
三男の頑丈なレンガの家に逃げ込んでオオカミに反撃をするお話です。
長男、次男の藁の家と木の家は簡素なもので、すぐに完成します。
三男のレンガの家は作るのに時間がかかり、作業の遅さを上の兄弟から馬鹿にされるのですが
結局のところ恐ろしいオオカミが現れた時に本当に役立ったのは時間をかけて作った三男の家でした。
ディズニーでアニメが作られているので、そちらを視聴した方も多いかと思います。
「オオカミなんか こわくない♪」の歌は明るく楽しくてつい口ずさんでしまいますね。
あのアニメでのお兄さんたちの家はインテリアもかわいくて住みよさそうでした。
オオカミの一息ですっかり飛ばされてしまったのがもったいなかったです。
オオカミと七匹の子やぎ
仲良く暮らすおかあさんやぎと七匹の子やぎの一家。
おかあさんやぎが町へ買い物に出た時に子やぎを狙う悪いオオカミがおかあさんやぎの振りをして家を訪ねてきます。
賢い子やぎたちは「お母さんはそんなしゃがれ声じゃない」「お母さんの手は黒くない」と
ドアの外にいるのはオオカミだと見破るのですが、オオカミの悪知恵に騙されてついにドアを開けてしまいます。
家に入り込んだオオカミは子やぎたちを次々に一飲みにしていき、
おかあさんやぎが帰ってきたときに残っていたのは柱時計に隠れた一番小さなやぎでだけでした。
末っ子やぎとおかあさんやぎは協力して寝ているオオカミのお腹からきょうだいたちを助け出し、
オオカミに仕返しをします。
このお話はドアを隔ててのオオカミと子やぎたちの攻防のシーンと
上のきょうだいたちを食べてしまったオオカミに末っ子やぎとおかあさんやぎがする制裁が見所です。
それにしてもどうしてオオカミやキツネは昔話で悪者にされてしまうのでしょう?
今度調べてまとめてみようと思います。
ながぐつをはいたねこ
粉挽き職人の父親が亡くなって、兄弟三人で遺産を分け合うことになりました。
長男は粉挽き小屋、次男はロバ、三男は猫を受け取ることになり、
猫1匹しかもらえなかった三男は途方に暮れてしまいます。
すると猫が
「私に長靴と袋をください。そうすればあなたが相続したものが悪いものではなかったとわかりますよ」
というのでその通りに長靴と袋を与えると、猫は三男の知らないところで暗躍して
なんとお城と領地を手に入れて見せ、お姫様との結婚も取り付けるのです。
貧乏くじを引かされたと見せかけて大逆転してしまうこの物語。
ただただ長靴をはいた賢くて勇敢なこの猫が有能すぎてうちにも欲しいところです。