【ばばばあちゃんシリーズ】のいちごつみ

基本情報

タイトル:のいちごつみ

著者:さとう わきこ

2010年4月10日「月刊こどものとも」発行

2022年3月5日「こどものとも絵本」第1刷

出版社:福音館書店

読んであげるなら 3才から

自分で読むなら 小学校初級むき

あらすじ

春先に暖かい風が吹き始めたのを感じて、ばばばあちゃんは野いちご摘みに出かけます。

出かける途中で、遊んでいる動物の子どもたちに「一緒に行かないか?」と声をかけますが断られ、気にせず一人で進みます。

大きなカゴいっぱいに野いちごを摘んで、ポカポカ陽気の中草原に横たわってお昼寝をしていると、お腹を空かせた動物の子どもたちがやってきて・・・

この絵本の感想とおすすめポイント

野いちごを摘んでジャムを作ろう!と言う始まり方だったので食育的な内容が含まれているのかと想像して読み始めたら、いつものばばばあちゃんでした。

野いちご摘みの誘いを子どもたちに断られても、たくさん摘んだ野いちごを家に帰るまでに数え歌を歌いながらほとんど食べてしまっても

「それはそういうもの」として笑って済ませる明るく優しく豪快なおばあさんです。

ばばばあちゃんのような些細なことに動じない安定した精神を見習って日々暮らしていきたいものです。

ところで私が小さい頃、家の近くのちょっとした土手のようなところに野いちごが自生していて、母親と二人でビニール袋を持って摘みに行ったものでした。

甘くて酸っぱくて、そこいら辺に勝手に生えているものにしてはオシャレな味がしたと記憶しています。

今は土手がコンクリートで固められて野いちごは生えなくなりましたが、小さい頃の楽しい思い出として心に残っています。

この絵本を読んで野いちごを摘みに行きたくなっても、「よし、じゃあ一つ出かけてみようか」とひょいひょいと実行に移すのは少し難しいかと思います。

ですが果樹園やビニールハウスでやっている果物狩りなら、季節さえ間違えなければ割と手軽に参加できますので、野いちご摘みの代わりに足を運んでみるのも良いと思います。

家族と一緒に枝から直接果物をもいで食べると言う体験は、お子さんが大きくなってからも楽しい思い出として心を温めてくれるでしょう。(もちろん、大人だけで行ってもとても面白いですよ!)

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